先回疑問文を学びました。 Is he a teacher? Are you a student? 主語と動詞を入れ替えて、最後にクエスチョンマーク?を付けましした。
今日のターゲットセンテンスも?が付いているので疑問文の一種です。疑問を問いかける時って、情報が欲しい時ですよね。
「彼は先生ですか。」とか、「あなたは生徒ですか。」 みたいに、はい、いいえ で答えられる疑問文もあれば、「これは何?」 のように はい、いいえ で答えられないものもあります。
今日の文は、はい、いいえ で答えられない文です。 what という単語が出てきました。「なに」 という物 に関する情報を求める単語です。疑問詞 のひとつとして学校では教えられますが、敢えて疑問詞という言葉は使わないことにします。what という語自体は、疑問文以外にも使われるからです。 詳細はずっと後でお話しすることになると思います。
では、シチュエーションに入ります。次郎君がラッピングされた箱を持ってローラの家に行ったというシチュエーションです。
What's this?
It's a present.
ラッピングされているので、中身が分かりません。分かっていれば、This is a book. とか This is a towel. とか言えますよね。この a book, a towel に当たる部分が分からない(この情報が知りたい)状態です。
This is 「何」. の状態で、be動詞 is は = でしたね。 This = 「何」となっているので、とっても気持ち悪い状態です。何なのか分からないと気持ち悪い。早く教えてくれ〜。
この気持ちを順に英語に置き換えていくと …This is 「何」.
知りたい、教えてくれ と言うわけで、疑問文に … Is this 「何」?
教えて欲しい事を最初に持って来て(最初に指定して質問内容を「物」に限定して) … What is this?
という事を一瞬でやっている。
What は、疑問詞として覚えるよりも物に関する情報を求める単語と覚えてみて下さい。その他の「疑問詞」にも同様の考え方が出来ます。場所(where) 関する情報、時(when) に関する情報 等々今後、文を修飾する表現を学ぶ時に必ず役立ちます。
さて、"What's...?" を使った Beatles の歌詞は見つけられませんでした。 what は違う使い方(いわゆる関係代名詞)で使われてました。
what's wrong というフレーズが使われている曲が Old Brown Shoe という曲です。シングルのB面の曲だったようですが、自分はブルーアルバムで聴きました(透明の青いレコードで、後期の曲のベスト版です。ちなみに前期のベスト版はレッドアルバム もちろん透明の赤いレコードでした)。
What's wrong? とすると、具合が悪そうな人や、落ち込んでいる人に声をかける時の言葉ですが、歌詞の中では、
I want a love that's right, but right is only half of what's wrong.
疑問文じゃない使い方になってます。「真の愛が欲しいんだ、でも真実は偽りの反面に過ぎないんだ。」
似たようなフレーズでヴィクトル・ユゴーの言葉に「愛すること、それは信じることの半分である」というのがありますが、ビートルズはこれにインスパイアされたんですかね。
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