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5-2.  It's not under the bed.

今日のトピックは定冠詞theです。

ケビン君はまだ探し物の野球のバットが見つからないようです。さしずめBGMは井上陽水の「夢の中へ」というところでしょうか。知らない人はお父さんかお母さんに聞いてみてね。きっと知ってると思います。

ケビン君、お母さんにHelp me!

するとお母さんは、 「またかいな、今度はなんじゃいな」という気持ちを込めて、What is it now?

5-1.にも出てきた What is it? がnow を伴って再度登場です。nowがつくことで、今まであれこれやりとりしていて、「またか、今度はなんじゃいな。」 という気持ちが込められています。

ベットの下を探したケビン君、It's not under the bed. と言っています。「ベットの下にはないよ〜。」ですが、日本語に訳すとtheが訳に出てこないですね。

さて、the の役割を教科書で見てみましょう。「すでに出てきたもの、あるいは話し手にも聞き手にもはっきり分かっているものを指す。」とあります。

今回、bedは初めて出てきたので、「すでに出てきたもの」には当てはまらないですが、「話し手にも聞き手にもはっきり分かっているもの」こっちにはあてはまりそうです。

the は、みんなで、せーので、「これ!」と指し示せるものに使うと考えて下さい。ケビン君の部屋にはベットが一つしかないんですね。だから、これまで出てきていなくても、「そのベットの下」とベットを特定できたんです。

これが a bed だと 「えっ? とあるベットと言われても、どのベットだ、わからないじゃん。」となってしまいます。

日本語には無い感覚なので、難しいかもしれませんが、ネイティヴは間違わずに使います。先ずは the は「せーので指差しできるもの」という感覚で捉えてみて下さい。

a と the の違いは この後、皆さんを悩ませることになる another と the other の違いにつながっていきます。決まらない感覚(a)と指し示せる感覚(the)を少しずつこのページで掴んで行きましょう。不定冠詞a/anと定冠詞theは、また何度か出てきますのでお楽しみに。

今日のBeatlesは、Penny Lane です。Album Magical Mystery Tour に収められています。

街角の風景をそのまま切り取ったようなvividな感覚が伝わってくる曲です。

In Penny Lane, there is a barber showing photographs....

On the corner is a banker with a motor car.....

In Penny Lane, there is a fireman with an hourglass......

3人の登場人物、床屋さん、銀行員、自動車、消防士それから 砂時計。

a,anが使われてます。

文法書を見ると「初めて出てきた時とか不特定の単数可算名詞」なんて書いてあります。歌の出だしなので初めて出てきたからと言うのは良いとして、不特定ってなんじゃい。世間には床屋さんも銀行員も消防士も沢山いてその中の「とある〜」言うことですね。

そしてこの後、

In Penny Lane, the barber shaves another customer, We see the banker sitting waiting for a trim.

And then the fireman rushes in.....

と続き先程登場した人物がまた出てきます。そして今度はthe が使われてます。さっき出てきたからtheを使う でいいのですが、ここでは、「どの床屋さん?」 と聞かれて、せーので一斉に「その人!」と指差す(特定する)事が出来る 感覚です。

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