top of page

7-1.  I play at a sports club every Tuesday. (その2)

では前回の続きで、具体的な英文を見て行きましょう。

I play tennis every Tuesday. 「私は毎週火曜日にテニスをします。」

では、「彼女は毎週火曜日にテニスをします。」ではどうなるでしょう。

主語が私から彼女に代わるだけですが、彼女は私でもあなたでもない、三人称で単数ですから、動詞 play の語尾に三単現の s を付けて、She plays tennis every Tuesday. です。

ここで曲者の登場です。 

「ケイコさんはラケットを持っています。」を英文にしてみましょう。

先ず、「私はラケットを持っています。」を考えてみます。

I have a racket. ですね。

ここで、I を Keiko に替えるのですが、三人称に替える時に、動詞 have に三単現の s を付けるんですよね。ところが、この have はひねくれ者で、haves とはならずに、 has という形になります。というわけで、Keiko has a racket. となります。

では、ケイコさんが2本ラケットをもっていたらどうなるでしょう。

・ケイコさんが三人称単数なのは変わりません。

・そして現在形なので、has も変わりません。

・ラケットが2本なので、複数形となり、名詞の複数形は後ろに s を付ける。

Keiko has two rackets.

動詞には、三人称「単数」で s を付け、名詞には、「複数」で s を付ける。

混乱の原因はこの「動詞の三人称単数の s 」と 「名詞の複数の s 」です。

しつこいようですが、動詞は主語の状態や動作を表す(動きを表す)言葉。名詞は物を表す言葉。

きちんと区別して覚えれば全然複雑ではありません。

私たちが使っている日本語の動詞の活用に比べたら楽なもんじゃないですか。日本語の動詞なんか、未然・連用・終止・連体・仮定・命令と変化し、五段活用に始まって、上一段・下一段・サ行変格・カ行変格活用とあり、挙句には形容詞も変化するんですよ。それに漢字、ひらがな、カタカナを使い分けている。こんな複雑な言語を駆使している我々に英語が理解できないわけはありません。自信を持って行きましょう。(えっ、日本語の活用だけで頭が一杯だって? 大丈夫です。日本語で使う脳の部分と英語で使う脳の部分は違うことになっています。)

少し自信を持ったところで、じゃあ次の文はどうなるか考えてみましょう。

「私のママとパパは毎週土曜日にスポーツクラブに行きます。」

My mom and dad go to a sports club every Saturday.

この文のポイントは、主語が私のママとパパになっているところです。

私でもあなたでもない三人称の私のママとパパ。

なのに、s が付いてない。何でだ?

ママとパパ、2人ですよね。三人称ですが、単数ではないので、動詞に s は付かないのです。

​​それから教科書の注意書きにはstudy のように

末尾y で終わっていて、y の前が子音の場合、y を i に変えて es とすると書いてあります。study → studies play は どうかと言うと、y の前が 母音 a なので、そのまま s を付けてplays となります。

さて、残りは 前置詞 at です。

前回、at は場所を表す前置詞と言いました。もう少し詳しく言うと、地点を指し示しています。虫眼鏡で光を集めてジュッと焦がすような一点を指し示す感覚です。そして、at のイメージは、場所という「地点」から、時間を表す「時点」、指し示す「方向」へと広がって行きます。でも、指し示すものはやっぱり「点」です。at には空間的な広がりは感じられません。

さて、長くなってしまいましたが、天下分け目の関ヶ原にも匹敵する重要なところなので、しつこく見てきました。いかがだったでしょうか。

今日のBeatles は、引き続き、三単現の s ということで、The Fool on The Hill です。Magical Mystery Tour に収められています。

Day after day, alone on a hill, the man with the foolish grin is keeping perfectly still.

「来る日も来る日も、丘の上に立って、うす笑みを浮かべて身動き一つしない。」

清らかなメロディーラインに乗せた 誰にも理解されない丘の上の愚者の歌。少し哀しい感じが漂う名曲です。

But, nobody wants to know him. 「誰も彼と関わろうともしない。」

私でも、あなたでもない のが三人称でした。したがって、誰でもない(nobody)も三人称になり knows となります。論理的ですね。

And, he never gives an answer..... 「彼は決して答えようとしない。」

never「決して〜でない」を使った否定文です。文法的な話はまたいつか。

その他にも、三人称単数の s 満載の曲です。 META DATA DATA

StartFragment

EndFragment

EndFragment


bottom of page