ついに来ちゃいました。過去形の不規則動詞です。Lesson11のテーマは不規則動詞です。中学の頃、「なんで不規則動詞なんてものがあるんだ!」とうらめしく思い、これは絶対、テストのために作った規則に違いない! と思ったものでした。その後、色々調べてみると、自由な性格のゲルマン系の言葉がそのまま残って不規則動詞になり、律儀なラテン系言語から規則動詞ができたという話が紹介されていました。一部そういう面もあるのかも知れませんが、ラテン系の言語だっていうほど規則的な動詞ばかりじゃないし、うんちくとして話のネタにはなっても不規則動詞を覚える役には立たなかったです。
よく使う言葉が、活用が変わることで何か便利なことがあるのかもしれないのですが、残念ながらまだその境地には達していません。もうここは、諦めて覚えてしまうしかないようです。というわけで、中学で覚えておきたい不規則動詞活用表(70語)を載せておきます。
不規則動詞とは言っても、「不規則な中にも規則あり」 で、変化には規則があります。その規則毎に覚えると覚えやすいと思います。厳しい事をいいますが、1つの単語が2秒以内に出てこないと実際の会話で使えるレベルにはなりません。瞬時に出てくるまで何度も繰り返して暗記して下さいね。
活用を覚えるのは簡単ですね。この型に属する単語だけ覚えてしまえばOKです。ただし、何形で使われているのかは文章の前後で判断しないといけない厄介な面ももっています。
I read the news today, oh boy, ……. the news was rather sad,… (A Day In The Life)
today とありますが、これは過去を表しています。現在形は習慣を表します。ならば、todayは付けないですし、後の文がwasで過去形になってますね。
過去形だけ形が変わります。そして変わるときは“a”に変わります。
Bang, bang, Maxwell’s silver hammer came down on her head, …
以前、曲の紹介で出てきました(Maxwell’s Silver Hammer)。過去の出来事を表してもう取り返しがつかない隔絶感が感じられます。
A-B-B型の中でも幾つかのパターンがあります。末尾がt に変わるパターン。(sitはもともと末尾tなので、しょうがなくiをaに変えていますが、この仲間にいれちゃいました。)
原形は伸ばす音ですが、過去形になると短い音になって末尾t で終わるパターン
分類分けから外れた仲間はずれの変化をするパターン。A-B-B型の中での異端児。
末尾、ught で終わって、原形の最初の一文字、二文字しか残っていないパターン。
末尾aid で終わって、原形の最初の一文字しか残っていないパターン。
途中 o に変わるパターン
本当の意味で不規則に変化するパターン。show なんかは規則動詞かと思わせて、不規則動詞の変化をする性悪な奴です。lie (横たわる) 、lay (横たえる)は 他動詞、自動詞で悩ませる問題に出てくる超定番動詞です。raise (~を上げる)と rise (上がる) も併せてチェックしておきましょう。
Raise the Titanic という映画と The Sun Also Rises という小説がありました。他動詞と自動詞の違いがわかるタイトルです。
過去形が a 過去分詞が u と変化するパターン。
過去形が a 過去分詞が u と変化するパターン。
過去形が o 過去分詞は nで終わるパターン
といった活用をするわけですが、過去形で大切なのは、「今、自分の意識が現在にあって、そこから見て、通り過ぎてしまった過去の時間のことを言っている。」この感覚です。時制についてこれから何度も出てきますが、今、自分の意識がどの時点にいるのかが非常に重要になってきます。
ここ(活用形と時制の感覚)を越えると、英語の様々な表現を理解できるようになります。険しい山を登ると眼下には美しい風景が広がっているという境地が開けます。そして、ふと、上を見ると、さらに大きな・・・・・が・・・・。Anyway, hang in there!
今日のターゲットセンテンスはかなり物騒な話です。
Some thieves broke into our restaurant.
broke into 「押し入った」で、breakの過去形です。 「何人かの泥棒が私たちのレストランに押し入った。」
break は固いものが壊れるイメージです。
into はin 包まれた中、プラス to ~へ が合成されたものですから、break into で、「壊して中に」となって、「押し入る」の意味になります。
このパターンの熟語って結構ありますね。lookを例に見てみましょう。
lookは意識して「見る」 自分がしているその動作自体に主眼が置かれている感覚です。(それゆえ自動詞と呼ばれます)
look at~ ~を見る (一点(atの感覚)をじっと見る感じ)
look for ~ ~を探す (for 求める感覚)
look into ~ ~を調査する。(into 中の方を見る感覚)
などなど 暗記してしまえば、すらすらと意味が出てくるのかもしれませんが、動詞の基本的な意味と、前置詞の持つニュアンスから簡単に類推できてしまいます。そして、この類推できる感覚が実は重要です。
今日は遊びがない文章になってしまいましたが、時制の感覚の導入部分になります。如何でしたでしょうか。
今日のBeatlesは、不規則動詞の過去形ということで、ABBEY ROADからShe Came in Through The Bathroom Window です。このアルバムは全体を一つの楽曲として聞いて欲しいアルバムですが、特にB面は、一気に通しで聞くことをお勧めします。この曲はB面のラストに向けて徐々にヒートアップしてきている時に流れます。
「彼女は浴室の窓から中に入ってきた。」実話だったらしいです。
She came in … come の過去形
Didn’t anybody tell her? 過去形の疑問文 「誰も彼女に言わなかったのかな。」
She worked at fifteen clubs a day. 規則動詞の過去形「一日に15のクラブで働いた。」
She thought I knew the answer. 不規則動詞 think, know の過去形 「彼女は私が答えを知っていると思った。」
などなどありますが、全体を通すと、意味がわからない歌詞になっています。Soundを楽しんで下さい。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。See you soon.
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