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12. I was in the computer room.

前回は不規則動詞を見てみました。沢山ありましたが、数ある動詞の中の100弱位ですから、覚えられない数じゃありません。時間を掛けてもよいので、きちんと覚えて正しく使える様になりましょう。

さて、今日はbe動詞の過去形です。表にすると以下のようになりますが、よく見ると 一人称の I と三人称単数 の he she it の時に was それ以外が were となってます。現在形より少しだけ少なくなって、2種類になってますね。

文法的には、これだけの違いなので、今日は過去形を含む文章を見て行きましょう。こんなアメリカンジョークがあります。

​​<<Washington D.C.>>

A teacher asked one of her pupils. “Can you name our nation’s capital?”

The reply was, “Washington D.C.!”

When asked what the “DC” stood for, the pupil added.

“Dot com!”

​​先生が、児童に質問をしました。「私たちの国の首都を言えますか。」

子供たちの答えは、「ワシントンD.C.!」

では、「D.C.は何を表していますか。」と尋ねると、

「ドット コム」

アメリカ合衆国の首都 ワシントンD.C. を使ったinternet世代のjokeです。ちなみに、D.C.は District of Columbia(コロンビア特別区)の頭文字です。

使われている動詞は全部過去形です。こんな事実? があったんだ。という表現で過去形を使って表現しています。

では、BeatlesのアルバムHELP!からタイトルナンバーのHELP!を見てみましょう。先ずは、過去の自分を回想します。

When I was younger so much younger than today,

I never needed anybody’s help in any way.

(今よりずっとずっと若かった頃は、決して誰の助けも要らなかった。)

過去の事を回想しながら、I was ~. I never needed ~. と過去形を使っています。否定+ in any way は 否定の強調で、「決して~でない」を表します。neverも使っているので、否定度合いはmaxです。

そして、そんな日を今、思いながら、

Now I find I’ve changed my mind and opened up the doors.

(今、私は気づいている。いつからかわからないけど、気持ちが変わって来ている。そして、心の扉を開けたんだ。)

この文章、言いたいことは、とってもよくわかるんだけど、文法的にみると、意外に難しい。I find これは現在形なので、今の状態を言っていて、「今やもう気付いているさ」と言い、I’ve changed my mind まだ出てきていない文型ですが、現在完了と言います。

過去のどこかの時点からずっと続いてきている状態を表します。詳しくはまたどこかでお話しします。「気持ちが次第に変わって来ていた。」 そして、opened up the doors. また過去形ですが、I’ve changed my mindの結果として、とうとう、ある時(ある一時点で)、「心の扉を開けた」と言ってます。

今の日本語には無い時制もこれから出てきますが、時の散歩を楽しんで頂ければと思います。

(実は、古文には現在完了を表す助動詞がありました。その他にも古文の助動詞は複雑多岐に渡り難解ですが、微妙な表現を表すことができていたようです。そう思うと、今の日本語は、時を表す感覚等が次第に弱くなってきているのかもしれません。)


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