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17. There’s a snake under that bench!

筆者が使っている辞書ウィズダム英和辞典に 「there自体に「そこに」の意味はなく, 不定の主語を導く形式的なもの」 とあります。

今日のターゲットセンテンス There’s a snake under that bench! を分解してみると、there は不定の主語を導く形式的なものとあります。いわば宣言詞で、「あるものがどこにあるか」をこれから言うからね。と宣言しています。

動詞 is は、there に引きずられて 前に出てきています(倒置)。

次の a snake が主語で、不定冠詞 a が付いて不定の主語となっています。これは聞き手にとって初出の情報なので、a が付いています。その後ろにunder that bench とあり、場所を表しています。There で宣言したので、場所の情報を添えて文を締めくくっています。全体としては、「あのベンチの下に蛇がいる。」という意味になります。

では、A snake is on that bench! とは言えないのか というと、文法的には間違えはないですが、一般的な言い回しとして、There’s a 〜 を使った方がより自然に聞こえるようです。

複数の場合は、There are some students in this classroom. 「この教室に何人かの生徒がいる。」と、いうように、主語が複数になって、動詞がそれに伴って複数のare になっています。

では、単数と複数が混じった時はどうしましょう。

There ( ) a pen, an eraser and some pencils on the desk.

さて、() の中は is でしょうか、are でしょうか。

答えは「どっちでもいい」です。文法的には複数の物が机に載っているので、複数形で、are なのですが、会話では、動詞の直後の単語が単数ならば、is を使います。というわけで、この場合、どっちもあり得ることになります。おおらかな言語ですね。

さて、There を使ったBeatles の曲は数あれど、やっぱり真っ先に思い浮かぶのは、アルバムRUBBER SOUL の In My Life と、ABBY ROADのPenny Lane でしょう。どちらも以前このコーナーで紹介した曲ですが、今一度振り返ってみましょう。

In My Life はThere are places I’ll remember (忘れられない思い出の場所がある) で始まります。「~と言う場所があるんだ」と話しを切り出し、そこがどんな場所なのかを綴っていきます(ここではまだ場所は特定されていないですね)。

Penny Lane では、床屋さんや消防士がでてきました。

there is a barber showing photographs

there is a fireman with an hourglass

曲の後半で、もう一度彼らが登場しますが、その時は既に特定されているので、there is 構文は使わずに、the barber shaves another customer とか、the fireman rushes in と、the を使って直接主語を特定した文を作っています。


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