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20.前置詞のまとめ(時間を表す前置詞)

Lesson19では時間を表す前置詞をまとめています。Lesson5で場所を表す前置詞を見ました。今回は、時間を表す前置詞を見ていきますが、出てくる前置詞はLesson5で出てきたものとほとんど一緒です。

Progress21では、「時間についての前置詞は in > on > at の順で範囲が狭くなる。」と、解説されています。

  • 年 ( in 2016)

  • 日付 ( on September 25)

  • 時刻 ( at three o'clock)

といった内容を想定しているようですが、ちょっと待って下さい。

at, on, in のイメージは、

  • at 点を指し示すイメージ

  • on 上に接しているイメージ

  • in 中に包まれているイメージ

でしたね。

「時間についての前置詞は in > on > at の順で範囲が狭くなる。」 と、言っていますが、では、in the evening, at Christmas , on Friday の場合はどうでしょう。

at Christmas > on Friday > in the evening で範囲が狭くなってますね。

時を表す場合に、 on は「日」を意識している場合に使われるようです。 at は 「点」として意識している場合に使い、時間的な長さは関係ありません。 クリスマス休暇期間を表す at Christmas は カレンダー上で点として意識しています。 in は「中に含まれる」意識から、時間の幅が意識されています。

  • late in the evening (夜分遅くに)

  • late at night (夜分遅くに)

さあ、日本語訳は一緒なのに、使われている前置詞は異なります。という事は、そう evening と night で言葉の持つイメージが異なるのです。

  • evening は 時間の幅が意識されます(日没から就寝前まで)。

  • night は人が活動していない(寝ている)時で、「夜」という点と意識しています。

機械的に幅が広いとか狭いとかではなくて、言葉が持っているイメージによって使われる前置詞が異なってくるというのが実情のようです。

ここは、上で紹介したような、ある程度の原則があることを意識しながら、よく使われる言葉は覚えてしまう方が早そうです。

今日のBeatlesは、THE BEATLES (The White Album)から Ob-La-Di, Ob-La-Da です。 デズモンドとモリーが子供達と幸せな家庭を築いていく歌です。

Desmond lets the children lend a hand (デズモンドは子供達に仕事を手伝わせ、) Molly stays at home and does her pretty face (モリーは家に居て、化粧をしている) And in the evening she still sings it with the band (そして、夕方になると今でもバンドで歌っている)

ねっ、夕方から何時間かバンドで歌っているという時間の幅がありますよね。だから in the evening です。

それから、この歌詞の部分、ラストフレーズでは、 Molly lets the children lend a hand Desmond stays at home and does her pretty face And in the evening she still sings it with the band となっていて、MollyとDesmondが逆転しています。歌詞カードの間違えかと思ってよく聞いてみると歌詞カードは間違っていません。

今流行りの男女逆転でしょうか。人生ってそんなものということでしょうか。不思議な歌詞ですね。


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