辞書にも出ていないのですが、with は何かとくっ付きたがります。
何かと関係を持ちたがります。
atのように単に指し示して終わりというのではなく、何か粘着質な感覚があります。
I live with my parents. (両親と同居している)
I'll go with you. (では、一緒に行きましょう)
I am the girl with golden hair. (金髪の女の子よ)
「つながり」から「くっ付いている感じ」があるでしょ。
ここから派生して、動作主が、何かを道具として使う イメージも出て来ます。
This postcard was written by a child with a pencil. (このハガキは子供が鉛筆で書いたものだ)
ここではby が動作主を表すのに対し、with は道具を表します。
さらに紛らわしくなって、
with a pencil (鉛筆を道具として使って)
by pencil (鉛筆を手段として)
どっちも「鉛筆で」と訳されるのですが、with は 道具としての鉛筆を使った「人」の影が見え隠れしています。つながりのwith の本質がそう意識させています。
ここまで来ると、次の文の違いも解って来るのではないでしょうか。
The show window was broken with a stone.
The show window was broken by stone.
は、誰かが石を投げ込んだ雰囲気が伝わってきませんか。
は、飛び石か何かで割れたことも想定されて、石で割れたけどその原因はわからない。
結構深いですよね。これが前置詞の面白いところですね。
さて、時節がら今日は、メッセージソングをお送りしようと思います。
年度末忙しい日々を過ごしている方に、オリビアからのメッセージ、Have you never been mellow (穏やかな日々を過ごしていますか)
歌手として成功することに一心不乱になっていたオリビア自身の経験から出たメッセージ ソングです。邦題が「そよ風の誘惑」で、明るいメロディーなのでラブソングかと思ったら違いました。
Have you never been mellow?
Have you never tried to find a comfort from inside you?
Have you never been happy just to hear your song?
Have you never let someone else be strong?
今までに穏やかな気持ちになったことはないの?
心の中に安らぎを見つけようとした事はないの?
ただ、自分のお気に入りの歌を聞いて幸せに思ったことはないの?
他の誰かを励ましたりした事はないの?
ではでは、今週もお元気で。
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