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16-1 What can I do for you?

Can は「できる」と学校で習いますが、これは、「やろうと思えばできる」という意味の「できる」です。教科書をよーく見ると「能力・可能性を表す」と書いてあったりしますが、「できる」だけが記憶に残っちゃうんですね。でも、Can は「できる」とだけ覚えていると伝わらないニュアンスがあります。

He can swim, but now he has a cold. (彼は泳ごうと思えば泳げるけど、今、風邪をひいている。)

泳ぎ方は知っているけど、今風邪ひいているんだよなぁ。泳ぐ能力はあるけど、今はちょっと・・・といったニュアンスがありますよね。

では、次の文は、

There was a fire, but the residents could escape.

これは、couldを使ったせいでめっちゃ変な文になってます。

「火事があったが、住人達は逃げることができた。」と言いたかったのですが、

can の過去形could なので、「逃げようと思えば逃げることができた」という意味になります。この住人は助かったのでしょうか・・・・。

この場合、can(could)は使えません。can の持っているイメージにそぐいません。

この場合、the residents were able to escape. です。

今日のタイトルのターゲットセンテンスのWhat can I do for you? のcan も「やろうと思えばできる」のイメージから少し広がって、「〜しましょうか」の意味になり、「どのようなご用件でしょうか。」となります。

今日のBeatlesは The Magical Mystery Tour から All You Need Is Love です。この曲、フランス国歌で始まり、Endingも幾つかの曲が入っています。

さて、次の文章ですが、解釈が大きく分かれている文です。

There’s nothing you can do that can’t be done.

You can do が 強調の意味の挿入と考えるとThere’s nothing that can’t be done.で、二重否定文になって、「出来ない事はないさ、やろうとするなら。」となるのですが、アルバム付属のリーフレットには「やろうとしたって出来ない事はできない。」という意味に取っています。全く逆の解釈になってますね。

字面ではどちらの意味になるかは分からないのかもしれません。歌詞を読み込んでもどっちにでも取れるような気がします。結局わかったのは「愛がすべて」ということだけです。皆さんはどう解釈しますか。


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